マーケティング担当者は、担当商品にとても愛着があります。しかし、「買い手は商品のことを知らない」ため、プロモーションの時点で「温度差」があります。この温度差に気づかずに、新商品や新サービスのプロモーションを企画してしまうと、例外もありますが、失敗が繰り返されてしまいます。
担当商品への愛着があればあるほど、競合商品と比べてどう優れているかが、USP(独自の売り)を全て理解していて、「必ず満足してもらえる」と高関与な状態です。もちろん商品への愛着は大切なことなのですが、競合商品と比べてどう優れているか、USPを顧客に理解してもらうかがポイントになります。
USP(Unique Selling Proposition)は、「独自の売り」あるいは「独自の売りの提案」として知られるマーケティング用語です。USPをもつことは競合他社との差別化や、市場での競争優位性につながる重要なポイントです。「独自の売り」を持たないブランドは、効果的なマーケティングを行い顧客に行動を起こさせることが難しいです。
◆USPをどうやって見つける?
徹底的に顧客の視点に立ち、「顧客にとって何が価値ある提案なのか」ということを考える必要があります。
顧客視点を忘れた経験に基づくだけのコンセプトメイキングでは環境変化を見逃してしまいます。